2019年5月26日日曜日

RADEON RX 470 8G GDDR5 MINING QUAD(暇つぶし)



完璧に流行に乗り遅れたが、メモも兼ねて編集したものを上げておきます。

RADEON RX 470 8G GDDR5 MINING QUAD 動作、改造レポート(2019/01/30 作)
1. はじめに
2017 年 5 月ごろからマイニングブームの兆しがあり(1)、2016 年ごろにリリースされた GPU は品薄が 2018 年後半まで続いたが、電子通貨の価格が安定し、マイニングのメリットが低くなり一時期のように GPU の品薄状態は脱したと言える。この品薄状態であった GTX1060, 1070 や RX470,480 ,570,580 は高コスパ GPU として、マイニング工場などで使用されたものである(1)(2)。2018 年後半ごろからパソコン工房で、Sapphire のRADEON RX4708G GDDR5 MINING QUAD(以下 RX470_8G)が 6,459 円 (税込)(3)で中古が流通
し始めた。これは、もとはマイニングで使われていたもので映像出力端子も存在しない。画像出力が可能な RX470 のグラボは、今でも 11980 円(2019/1/14)という値段で流通している。RX470_8G は値段が 6459 円と二枚購入しても13000 円弱とコスパは良い。しかし、実際にグラボとして使用するには画像出力がないためcrossfire や実際に部品実装する必要がある (4)(5)(6)(7)。

2. RX470_8G の改造内容
今回改造を施す GPU は図 1 に示したもの
である。改造個所としては冷却ファンを取り外し た板金側である。ファンを取り外したときは図 2のようになっている。初めは半田が残っているのではんだ吸い取り線で除去し、図 3のようにコン デンサ(0.1uF セラミックコンデンサ 1005)と抵抗 (5Ω抵抗 1005)を各 8 個実装する。HDMI コネクタは最初から搭載されているが、板金は固定用として使用されていないために板金を図 6のように加工する必要がある。
加工終了後、図 7のように実際にマザーボードに取り付けることで動作する。(改造後デバック機な どで動作確認を行うべきである。)
 図 1 RADEON RX 470 8G GDDR5 MINING QUAD

図 2 追加部品実装前写真



図 3 追加部品実装後写真
1.    RX4708Gの評価環境
RX4708Gの性能評価は


1の環境で行った。比較をGPU2に示した。ベンチマークテストはモンスターハンターVer3、ドラゴンクエストX ベンチマークソフトVer1.51Sterm VR パフォーマンステストの3種類を使用した。
ドラゴンクエストX ベンチマークソフトVer1.51の評価結果を図 4に示す。RX470GTX750Tiのスコア差は見られたがRX470crossfireによる差は見られなかった。これは、crossfire対応ソフトの差であると考えられる。
モンスターハンターVer3の評価結果を図 5に示す。RX470GTX750Tiのスコア差は見られた。また、RX470crossfireによる差は見られた。モンスターハンターVer3crossfire対応ソフトであったため最適化されたためと考えられる。

Sterm VR パフォーマンステスト(P.T.)による、評価結果をGTX750Ti図 6に、RX470_1枚は図 7に、RX470_2枚のcrossfire図 8に示す。GTX750Ti90 fpsを充分に再現することが困難であることからVR端末を使用することは困難であることが解った。RX470使用時はともにVR端末を使用することは可能であることが解ったが本ソフトはcrossfire非対応のためcrossfire使用時、は未使用時より忠実度が低くなったが、crossfire使用時は90 fpsのフレームテストは高い数値を出した。このことから、RX470VRでも使用できることが解った。
 4 ドラゴンクエストX ベンチマークソフトVer1.51の評価結果

 5 モンスターハンターVer3の評価結果

 6  GTX750Ti Sterm VR P.T.

 7 RX470(1) Sterm VR P.T.


 8 RX470_crossfire Sterm VR P.T.

1.    まとめ
RX470crossfire対応ソフトか否かで最適化されるかどうか変わってくる。また、VRを使用することは1枚でも2枚でも充分可能と考えられるがcrossfire対応非対応かによって変わってくる。以上より、現状RX470でも問題ないがGTX1080などを使用することで画面酔いなど不快感をもつ可能性は少なくなると考えられる。

1.    参考
(1)  アキバに訪れた「マイニング」という特異な波――2017年のアキバを振り返る(前編)
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1712/30/news019.html
(2)  マイニングに翻弄された「Radeon RX 470」追試レビュー。16,800円(当時)の低価格グラボの思わぬ末路
http://androgamer.net/2018/02/16/post-8878/
 
(3)  Radeon RX 4705,980円!マイニング向けパーツの中古品処分セール
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/wakiba/find/1164429.html
(4)  マイニング専用グラボをゲームに転用してみる (+その他活用方法)
http://blog.livedoor.jp/miscmods/archives/14517695.html
(5)  例のグラボことパソコン工房で5,980円で売ってるマイニング専用RADEONを活用する。
http://henjinkutsu.com/TexT/pc/rei_no_graphicsboard/
(6)  マイニング専用RX470の隠されたHDMIを使用できるようにする。
https://media.dmm-make.com/item/4515/
(7)  マイニング専用RX470 未実装のHDMI 2ポート目を使用できるようにする。
https://media.dmm-make.com/item/4517/





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