2020年4月9日木曜日

トランジスタモデル追加と動作確認(2SAR340P - モデル追加)


以前もトランジスタ追加を記事にしましたが、今回は動作確認まで確認します。

spiceモデルの追加

始めに部品メーカーのspiceモデルが公開されているページで任意のファイルをダウンロードする。
今回はロームの2SAR340Pをダウンロードしています。



ダウンロードファイルを展開し、任意のテキストソフトで確認する。



テキストソフトとは別に、
LTspice上で、C:\Users\ (XXX) \Documents\LTspiceXVII\lib\cmp\standard.bjtを開く。
((XXX)には、ユーザー名が入る。)


赤字で示した箇所を”+ “は削除し、
C:\Users\ (XXX) \Documents\LTspiceXVII\lib\cmp\standard.bjtの一番下の列に追加し、保存。


LTspiceを再起動して、New schematicでトランジスタが追加されているか確認。


  追加したモデルの動作確認

追加したオペアンプの動作が正しいか確認を行う。

Vce vs Ic特性が一番手ごろなのでデータシートと同じようになる様に確認する。
「PNP -100mA -400V Middle Power Transistor - 2SAR340P」より


LTspice上で回路を作成し、シュミレーションを走らせる。
結果として。右のような波形が確認できる。
(×しているところはPNPトランジスタのときのシュミレーションなのでPNPトランジスタの動作確認をしたいときは上に入れてください。)


ここで、データシートとシュミレーション結果が一致していることを確認すれば、追加したモデルが問題ないと言えるでしょう。 
追加したモデルに不備があったら、問い合わせるなり、趣味なら割り切ってそのまま使うなど状況に応じた対応をすればいいと思います。

下に今回、追加したモデルを載せておきます。

.MODEL 2SCR346P NPN IS=150.00E-15 BF=234.94 VAF=820.07 IKF=.44072 ISE=150.00E-15 NE=1.4185 BR=1.4068 VAR=45.121 IKR=3.2001 ISC=122.24E-12 NC=1.4956 NK=.94086 RE=.25 RB=6.3157 RC=1.2890 CJE=80.643E-12 VJE=.59389 MJE=.31734 CJC=18.294E-12 VJC=.48804 MJC=.39336 TF=6.4588E-9 XTF=2.5077 VTF=156.15 ITF=.26687 TR=15.769E-6 XTB=1.5000 TRE1=0.015


.MODEL 2SAR340P PNP IS=250.00E-15 BF=189.31 VAF=257.28 IKF=.99998 ISE=250.00E-15 NE=1.5964 BR=.40769 VAR=49.368 IKR=6.9177 ISC=254.60E-15 NC=1.0621 NK=1.8285 RE=.3 RB=11.216 RC=2.8132 CJE=70.394E-12 VJE=.803 MJE=.37787 CJC=48.807E-12 VJC=1.4223 MJC=.59914 TF=9.3420E-9 XTF=242.32 VTF=56.620 ITF=1.8412 TR=15.394E-6 XTB=1.5000 TRE1=0.01

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