夏も終わりに近づき、餌をたくさん食べた脂身の多い魚が増えてくる今日この頃。
魚屋さんで一目惚れしたオニカサゴを食べたいと思い購入しました!
今回はオニカサゴを焼いて食べるので、その前処理をしていきます。
オニカサゴとは?
オニカサゴの分類はスズキ系スズキ目カサゴ亜目フサカサゴ科オニカサゴ属に属している魚です。スズキの仲間とある通り、スズキの面影を感じますね。
カザゴの中でも大きい種類で、外見も特徴的な魚です。大きさは大体20~40㎝のものをよく見かけるのですが、大きくなると50㎝程度にまで成長します。大人の手のひら二枚分を超えるサイズですので、かなり大きいですよね。
オニカサゴの毒
オニカサゴは魚屋でも手に入る魚ですが、毒のある針を持った魚で、うかつに触ると危険です。お店によっては処理してくれてるところもあるかもしれないですが、危険性のあるものを他人の処理に期待するのは危険です。
オニカサゴの毒は、ヒレやエラに針状で存在します。この針は刺さると針の先から毒液が流れ込む仕組みになっています。この毒はオニカサゴが死んでも残存するので、釣り上げた後や調理の際に取り除いた針は慎重に取り扱いましょう。特に、小さな子供やペットがいたずらには気を付けなくてはなりません。
毒針が刺さってしまうと、その瞬間から患部に強い痛みが生じ、熱を持ち腫れ上がります。また、重症化すると呼吸困難や心臓衰弱にまで至る可能性がある強力な毒であることが知られています。
応急処置
オニカサゴの針に、刺さってしまったらすぐに傷口を竜水で洗い、後に傷口を絞り出してください。オニカサゴの毒の種類はタンパク質性毒素です。40ー50度のお湯で患部を浸して毒を弱めてください。以上の応急処置をした後、病院にかかって下さい。
オニカサゴの味と旬
オニカサゴは価格も高く、高級魚として扱われています。綺麗な白身を持っており、皮をつけたまま食べるので、料理の見た目が良く、和食にマッチします。煮付けにして食べることが多く、非常に良い味をしています。あらも良いだしがとれますので、あますところなく味わえる魚ですね。骨は硬めで、皮はしっかりしています。
栄養は、魚らしい良質なタンパク質がメインです。また、ミネラルが豊富ですので、夏を乗り切るのにはうってつけです。不飽和脂肪酸やビタミンB、ビタミンD、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。カロリーはあまり高くありませんので、体型が気になる方も気軽に食べられる魚です。
オニカサゴの毒針処理
魚のどの位置に針があるがを殴り書きの絵で表します。背ビレ、腹びれ、尻びれ、エラブタに針があります。いずれの針も透明です。職人は包丁で処理するかもしれませんが
背びれは以下の通りです。透明な箇所がすべて毒針です。キッチンバサミで切りましょう。
よくわからなかったら、硬い感触がある箇所をキッチンバサミで切り取ります。
腹びれは以下の通りです。外側に毒針がありますが見にくいので硬い感触がある箇所をキッチンバサミで切り取ります。
尻びれも腹びれ同様です。見にくいので硬い感触がある箇所をキッチンバサミで切り取ります。
エラブタに関しては以下の通り、わかりにくいですが、透明な箇所を切り取ってください。
処理を行った針に関しては、キッチンペーパーから飛び出ないように包んで捨てましょう。
料理メニュー
ちなみに、オニカサゴはシンプルに焼いて食べました。
焼き、刺身、揚げは魚の本来の味を確かめるのに最適な手段なことを再認識しました。
味は、身がしっかり、ぷりぷり、淡白でおいしい。
今度は、刺身で食べたいなと思いました。