2020年5月4日月曜日

捨て基板の追加方法

以前、反転増幅回路キットで挑戦したものが上手くいったので次回以降の覚書として捨て基板を用いる際やVカットなどのファイル作成方法をまとめていきます。
本記事では作成した基板へ捨て基板の追加方法です。

作成環境

・KiCAD5.1.4
・Seeed Fusion

捨て基板とは?

捨て基板とは、その名の通り、最終的には破棄される部分です。
具体的には、作製した基板の外周にVカットやミシン目などを用いて設けられている基板のことを指します。

捨て基板は別の呼び方として、捨て板や耳とも呼ばれます。
英語ではBreakaway PCBだったりBreakaway PanelだったりMouse Bites PCBで調べると捨て基板に関する検索結果が出てくるので詳しい内容を知りたい際はそのような方法で検索してみても面白いです。

基板製品の外周に捨て基板を設けることによって、基板面積が増えるのでコストが上がるというデメリットはありますが、工具等にぶつけた際保護の役割をしたり、自動実装の際は基板端まで実装が可能となるメリットがあります。

捨て基板の追加方法(KiCAD)

上下左右への捨て基板の追加が厳しい場合はマウンター実装を考慮して基板の長手方向に捨て基板を設けるのが一般的です。また、形が変わった基板(円形基板等)では捨て基板を充分に設けるのが一般的です。
捨て基板の幅は通常5mm~10mmです。自動実装を考慮すると10mmぐらいにすることをお勧めします。


まず、もととなる、PCBレイアウトエディタのファイルを準備します。
基板外形で捨て基板の領域を追加します。
追加した捨て基板を最終的に切り離すことができるように、
V-cutsを捨て基板にも追加します。

追加すると以下のようになります。
(※画像は位置決めや認識マーク、Rに関して追加されてます。次回以降解説します)

作成した基板の品質を上げるためになるべく捨て基板を設けましょう。

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