2019年7月29日月曜日

2019/07/27 X570M Pro4 購入レビュー

X570チップセットで初のmicroATAマザーボードが7/20にASRockから発売。
今回の改修を行っている関係上、マザーボードを交換することに(2週間と短期間のうちに交換することは珍しい)

CPUのソケット形状はSocket AM4で、2000,3000台のRyzenをサポート。
同社のライティング制御ソフト「Polychrome SYNC」に対応している。正直、Polychrome SYNCはあまり使わない可能性がある。

 スロット数はPCIe x16×2、PCIe x1×1、DDR4 DIMM×4(最大128GB)。
PCIe x16×2の片方はPCIe x4と取説に記載があったので、二枚指しするときは速度が減少する点を注意する必要がある。
主なインターフェイスはHDMI、DisplayPort、1000BASE-T LAN×1(Intel I211AT)、6Gbps SATA、M.2、USB 3.2 Gen2(Type-C有り)、USB 3.2 Gen1、USB 2.0、PS/2、7.1chサウンド。

詳細なIFに関しては、ASRock X570M Pro4の商品ページを参考にしてください。
https://www.asrock.com/mb/AMD/X570M%20Pro4/index.jp.asp

 X570M Pro4は名前の通り、汎用モデルだと考えていいだろう。
今買うより少し待って購入を検討したほうがコスト的には良いと考えられる。
X570Mの実物としては、至って普通と考えられる。
Sataケーブルは2本ついていて、マザーボードを定番のDVD(CD?)
IOパネル、M.2用のネジが3つ。
付属品に関して、特別変わった点はないだろう。




マザーボードの外観は最近のものを踏襲したもので使いやすいと考えられる。
 スロット数はPCIe x16×2、PCIe x1×1、DDR4 DIMM×4(最大128GB)。
SSD用のDual Hyper M.2×2。M.2 wifi×1。これならlightユーザなら充分だろう。



Dual Hyper M.2と共用になっている、チップセットのヒートシンクにはファンが付いている。このファンが小さくて、うるさいのかなと思ってくみ上げ実際に動かすとこれはうるさい。
自分はPCを足元に置く関係上あまり気にならないが、真横に置く人やど動画作成者にとっては許容できないと思われる。
これは、購入を検討する人は注意した方がいいだろう。


10 フェイズパワーデザインに関して、これ曲がっていない?動作上関係ないからいいけど、曲がっているのは気になるよね。こちらは安くない金を払って買っているからこういう点は何とかしてほしいよね。
後横についている XXLアルミ合金製ヒートシンクとかと呼ばれているシンクは何だろうかと思たらコイルを冷やすようかな?GNDプレーンを介して放熱とか効率悪そうだし、これは見た目重視ものと考えられる。



マザーボードとメモリを載せて、やはりmicroATAは密集感があり高密度建築をやっている気持になる。
この状態で実際に火入れを行ったがメモリを1,3にさして刺してセットアップしたがこれまたBIOSが起動しない。最終的に2、4で動かすことで解決。これB450Mのときにはなかった問題なので、おそらくチップセットと周辺ソフトが最適化されていないためだと思われる。これだけは、現状対策しようがないので2、4で動かすことでピリオドを打つことにBIOSアップデートで対応するのがいいと思われる。



今回、X570M Pro4を購入しての感想として、B450M系統を購入したほうがコスパがいいし、チップセットがメモリに最適化されていないためそこで悩まないには、B450Mマザーボードのほうがいい。もしくは、もう少し待ってから手を出したほうがいいと思う。


2019年7月23日火曜日

2019/07/23 リテールファンでRyzen3800Xどこまでクロックを上げられるか?(OC)


1.    はじめに
最近OCを手軽にできるCPUAMDのイメージがある。それでも、BIOS より操作を行うことによるハードルの高さや条件を変えるごとに再起動が必要で正直普段使いするPCでは使うことはあまりないだろう。
AMD Ryzen CPUはそのハードルの高さを下げるツール『AMD Ryzen master』を公開している。『AMD Ryzen master』はWindows上でオーバークロック設定が可能なAMD純正専用OCツールです。本ツールはRyzen CPUのオーバークロックが公式にサポートしているチップセットはX***B***のチップセットが搭載されたAM4マザーボードとRyzen CPURyzen APUを組み合わせた場合のみとなっている。
今回は『AMD Ryzen master』の使い方とベンチをレビューしていく。ベンチ環境には、リテールファンを用いている。
リンクは以下の通り。
公式DL
マニュアル:
クイックリファレンス:

2.    周波数変更方法
AMD Ryzen masterを起動させると初めにこの図1が出てくる。
左にある、「Creator Mode,Game Mode」「Profile1」「Profile2」のいずれかをクリックする。そうすると図2のような画面が表示される。
これを図3のようにmanualに変更することで、AMD Ryzen masterから周波数や電圧を変更することができるようになる。
周波数や電圧を変更完了したら、Applyで設定が反映される。(※図4)
正しく周波数や電圧が反映されているかをAMD Ryzen master Homeで確認できる(※図5) 無論、タスクマネージャーでも、周波数は確認できる。
(このとき、周波数に対して電圧が低いと動作不安定で強制終了することがあるので注意。)

また、私の環境で、たまにmanualが聞かない時があるのですがなぜだかわかりません。スリープ後に起きている気はするのですが何かご存じの方いらっしゃいましたらコメントよろしくお願いいたします。

1 初期画面
2  Profile2画面
3 manual変更
4 Apply
5 設定反映後のHome画面
3.    リテールファンでRyzen3800XどこまでOCで来るか?
ここで、今回の本命のリテールファンでRyzen3800XどこまでOCで来るか?をやっていきます。
評価環境は以下の通りです。
1 評価環境
OS
Windows 10 Pro 64-bit
ケース
CM Q300L
MB
B450M Steel Legend
B450M
CPU
Ryzen 7 3800X
CPUFAN
Ryzen 7 3800X(リテールファン)
メモリ1
F4-3200C16D-16GGTZRX(DDR4-3200 8GB)
メモリ2
F4-3200C16D-16GGTZRX(DDR4-3200 8GB)
電源
OWLTECH EVEREST 85 PLUS 720
720W
グラボ
ZOTAC GTX750Ti-2GDDR5 R1
GTX750Ti
ストレージ1
Samsung SSD 850 EVO 250GB
SSD 250GB
ストレージ2
TOSHIBA DT01ACA300
HDD 3TB

評価ソフトはCINEBANCHを用いた。
評価方法は、CPU電圧を1.1Vで動作周波数を3.0GHzから上げていき、CINEBANCH中に強制終了したら、CPU電圧を0.1V上げ、周波数を上げる繰り返しを行った。
このときの評価結果を表2,6に示す。
1.3V,4.3GHzまで動作していたが、1.3V ,4.4GHzでは、電圧が低くCINEBANCHを走らせたと同時に強制終了となった。
1.4V4.4GHzにおいてはCINEBANCHを走らせることはできたが落ちてしまった。これは、AMD Ryzen masterで温度を監視していた際、90℃になったと同時に落ちたため、安全装置が走ったと考えられる。

1 Ryzen3800X+リテールファン評価結果
 
1.10 V
1.20 V
1.30 V
1.40 V
3.0 GHz
3337
3373
 
 
3.3 GHz
3780
3688
 
 
3.6 GHz
4149
4079
 
 
3.9 GHz
4508
4455
 
 
4.0 GHz
4551
4550
 
 
4.1 GHz
 
4659
 
 
4.2 GHz
 
4794
4643
 
4.3 GHz
 
 
4892
 
4.4 GHz
 
 
強制終了
強制終了
4.5 GHz
 
 
 
 


6  Ryzen3800X+リテールファン評価結果

4.    終わりに
今回の結果より、1.3V,4.3GHzまではリテールファンでベンチを取ることはできたが、1.4V4.4GHzではベンチを取ることができなかった。しかし、1.4V4.4GHzの環境で動作させることはできることから、冷却環境を見直して走らせることが可能であると考えられる。
また、Ryzen3800Xのリテールファンは定格動作をさせる分には充分な性能を有していることが解った。