●PICの開発環境
PICの開発環境はソフトウエアツールとハードウェアツールが必要です。・ソフトウエアツールとは、PICにおいては、IDE(統合開発環境)とコンパイラの2つになっています。
紺の方(MPLABX-v5.30-windows-installer.exe)がIDE(統合開発環境)で、緑の方(xc8-v2.10-full-install-windows-installer.exe)はコンパイラです。
IDEに関しては使用するPICにかかわらず共通ですが、コンパイラに関しては、使用するPICのbitによってコンパイラが異なります。各コンパイラの容量が300MBと比較的大きいため、別々になっています。今回使用するPICは8bitなので、XC8コンパイラをインストールしていきます。
また、ソフトウエアツールをネットワークに依存しないローカル環境で行う”ローカルスタイル”とネットワーク上のクラウドサーバーで行う”クラウドスタイル”の大きく分けて2つあります。クラウド環境のコンパイラはどこでもデバッグができるメリットはありますが、現場だとネットワークが不安定な環境のクラウドでデバッグすることが果たしてあるのか怪しい。教育用の環境として公開しているようにしか考えられない。
・ハードウェアツールはPICマイコンにプログラムを書き込む機械です。本記事ではPICkit4を使用していきます。
●IDEのインストール
下記のリンクにアクセスします。https://www.microchip.com/mplab/mplab-x-ide
下にスクロールすると、ダウンロードのタブが多数出てきます。使用環境に合わせたものをクリックしてダウンロードします。
ダウンロードした、“MPLABX-v5.30-windows-installer.exe”を実行します。
実行するとスタートウィンドウの後、以下のような画面の後セットアップ画面が開きます。
規約が出てくるので、よく読んでからI accept the agreementにチェックを入れ、Nextをクリック。
次にインストールフォルダを入れますが、特に理由がない場合デフォルトをお勧めします。
インストールするソフトと、サポートするbit、匿名改善情報を送るかを選択できます。匿名情報ですので、Microchip社に協力してもいい人はチェックを入れましょう。パソコンスペックがあれば何も気にせずそのままインストールでいいです。
「インストール準備が整いました。」Nextをクリック。
インストールが開始すると以下の画面が出ます。少し待って、何回かほかのインストール画面がですので、実行しましょう。
しばらくすると、インストールが終了して下記の画面が出てきます。これでMPLAB X IDEのインストールは終了です。これらはダウンロードページを開くリンクです。必要なのはXCコンパイラのみなので、一番上にチェックを入れてNextをクリック。
この時点で、以下の2つのソフトウェアがインストールされています。
●コンパイラのインストール
IDEのインストールが完了したら自動でページが開きますが、下記のリンクにアクセスしてもダウンロードができます。こちらも使用環境に合わせたものをクリックしてダウンロードします。
https://www.microchip.com/mplab/compilers
ダウンロードされた“xc8-v2.10-full-install-windows-installer.exe”を実行します。すると、以下のようなセットアップ画面が開きます。Nextをクリック。
規約が出てくるので、よく読んでからI accept the agreementにチェックを入れ、Nextをクリック。
あとはX IDEと同様に進めますが、途中でこのような画面が出ます。Freeにチェックを入れてNextをクリック。
次にインストールフォルダを入れますが、特に理由がない場合デフォルトをお勧めします。
コンパイラの設定に関しては、両方ともチェックを入れます。
「インストール準備が整いました。」Nextをクリック。
インストールが開始すると以下の画面が出ます。少し待ってください。
さらに進めると、ライセンスをどうするか聞かれます。今回はFREE(無料)のXC8を使うので、そのままNextをクリック。
これで、インストールは終了です。
MPLAB X IDEを開いてみる
正常にインストールが完了していれば、リンクが生成されているはずです。上のMPLAB X IDEをダブルクリックし、起動します。
暫くして、このような画面が出てくればインストールが成功しました。