2020年1月29日水曜日

ハンドテスタAC特性比較

テスタ皆さんは何を使用していますか?
どのようなテスタを所持していますか?
テスタをいくつ持っていますか?
複数個あると特性が気になってくるものです。
今回はハンドテスタのAC特性を調べてみたいと思います。

実験方法

ハンドテスタのAC特性比較には、DDS信号発生器(MHS-5200-25M)を用い正弦波交流信号を発生させて、直接ハンドテスタで計測する方法で測定した。
また、使用したケーブルは実際の使用環境を想定しているので純正のケーブルを使用した。

仕様器具

・MHS-5200A-25M DDS信号源(入力波形)
・LMV-181A 電子電圧計(テスタと性能比較)
・DT3266L テスタ1
・CD771 テスタ2
・WENS 33N テスタ3
・TKPH6A テスタ4
・DT-830B.3L テスタ5

実験結果

DDSの正弦波交流信号を各ハンドテスタの読値を図 1に示す。
図 1ダイレクト接続によるハンドテスタのAC特性(AC 5 V)

基準の計測器としてLMV-181Aを用いてDDSが正しく出力していることを確認した。仕様の1 MHzまでは出力電圧を正常に読み取ることができたが、それより上の周波数は減衰が確認された。 
CD771とTKPH6Aは1 kHz までは5 Vを読むことができていた。1 kHz から減衰が確認された。 
DT830LとDT3266Lにおいては正常に電圧を読み取ることができなかった。恐らく、表示桁が3桁Vのため、低電圧を読むのにふさわしくない検出抵抗が使われていたためと考えられる。 
WENS33Nは電圧を抵抗分圧から直接読んでいるわけでなく、何かしらのフィルタを介してADCで読み取っていると考えられる。そのため1 kHz から位相補償されて電圧の読値が持ち上がっている。

まとめ

何れのハンドテスタも適切な使い方で使えばそれなりに使えることが確認された。14V(今回、5V正弦波をDDSで作っていたため最大値は14Vであるため。)ほどの電子工作をする人は、CD771とTKPH6Aぐらいの性能のテスターがあればいいと思われる。

性能的にはWENS33N悪くないんだけど、なんか電池が切れやすいから持ち歩きに適していないな

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